祥瑞は茶の湯の道具だけれども

祥瑞は茶の湯の道具です。

「祥瑞」は「しょずい」と読みますが、茶の湯の道具としての「祥瑞」は「しょずい」と読みます。今から400年ほど前の17世紀前半、江戸時代の初期に日本の茶人が注文して、中国の景徳鎮で作られた焼物です。

茶の湯の席で使われる祥瑞を知っている方は、お茶か陶芸に関係のある方だろうと思ってしまいます。私は茶席で祥瑞を知りました。

ところが、茶席で目にする祥瑞のほとんどは本物の祥瑞ではありません。詳しい方は「祥瑞」とは言わずに「祥瑞の写し」とか「祥瑞風」と言われます。17世紀に中国で作られた祥瑞の焼物そのものではなく、それを模して作られたか、そのような雰囲気の焼物、というような意味です。

作陶家による作品名も「祥瑞写」と書かれていることが多いです。

そういうことを目にし、耳にするうちに、祥瑞は
17世紀前半に
中国景徳鎮で作られた焼物である
ということを強く意識するようになり、「写」の文字を見ると、どこかに本歌があるはずだと思うようになりました。

祥瑞は茶の湯の道具だけれども、祥瑞風の絵模様は日用品にも見ることができます。例えば、お蕎麦屋さんの蕎麦どんぶりや湯飲み、身近な食器売り場の器に「祥瑞風」に幾何学模様や風景画が組み合わされているものがあります。

そうした絵模様を発見すると嬉しくなり、目でなぞりながら、今までに描き写した焼物を思い出し、似ている図柄を探して楽しんでいます。

さらに、祥瑞風の絵模様は、茶の湯や焼物の枠を超えて、文房具やスマホケース、布地など、もっともっといろいろな物に展開できそうです。

そんな機会があったら?是非たずさわってみたいものです!

祥瑞の茶碗
祥瑞の茶懐石道具

Leave a comment